Jorma & Lea Pihkala
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2020の復活祭


   キリストはまことに蘇られました。イースターおめでとうございます。

 ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。 この朽ちるべきものが、朽ちないものを必ず着ることになり、この死ぬべきものが、死なないものを必ず着ることになるからです。そして、この朽ちるべきものが朽ちないものを着て、この死ぬべきものが死なないものを着るとき、このように記されたみことばが実現します。「死は勝利に吞み込まれた。」(第一コリント15:52-54)

  今広がっているコロナの規模を例えば交通事故や癌や自殺に比べると、死者の数は極めて少ないのに、その影響は人々の感情や経済や社会の構造に驚くほど大きいのです。恐れと不安は手で触れるほど強く感じます。その恐怖に対して色々な楽観的な、希望を起こす話で人々の感情を和らげようとする動きも見られます。

 これほどの大きい反応の理由は何でしょうか。原因は病気そのものではなさそうです。特効薬が開発されたら、又は予防注射が出来たら、たとい病気の広がりが未だ長く続いても人々は一気に安心します。そして普通の生活に戻るでしょう。

 問題は病気よりも人々の心の中でそれが死と繋がっている事です。普段人々は死の恐れを無意識に制圧しますが、コロナはそれを毎日思い起こします。何でもコントロールできると言う科学信仰を持つ人間の錯覚が破れてしまいました。日本で震災や台風等で死の恐怖が一時的によく感じますが、コロナは長期的に働いて、自分の力で死に打ち勝つ方法がない事が心を悩ませます。

 聖書によると今は終わりの時代です。それは2000年前のイエス様がこの地上に来れれた時から始まりました。全能の神様はその御心によってこの時代に人類に色々の試練を与えて下さいます。それらは神様の絶対的な支配を私たちに思い起こします。それらの試練の中に戦争や飢饉や地震や疫病が含まれます。今のコロナもそうです。試練の目的は人々にその罪深さや脆さを示します。しかしそれらの背後に神様の人を悔い改めに引っ張る愛があります。試練を通して神様が叫びます:「罪を悔い改めて、私の元に戻りなさい。私はあなたに救いを提供します。」

 神様がなさる地上の裁きの狙いは私たちを永遠の裁きから救う事です。罪を認めて、イエス様の所に祈って行って、助けを求めたら、救われます。しかし聖書は非常に現実的です。多くの人が罪を愛して救いを求めようともしません:

 これらの災害によって殺されなかった、人間の残りの者たちは、悔い改めて自分たちの手で造った物から離れるということをせず、悪霊どもや、金、銀、銅、石、木で造られた偶像、すなわち見ることも聞くことも歩くこともできないものを、拝み続けた。また彼らは、自分たちが行っている殺人、魔術、淫らな行いや盗みを悔い改めなかった。(黙示録9:20-21)

 イースター、復活祭のよいメッセージは十字架の上で私たちの罪の罰を身代わりとして背負うって亡くなられたイエス・キリスト様は三日目の朝に体をもって復活し、蘇られました。それは歴史的な事実です。その結果死が力を失っただけではなく、十字架の出来事が本当に罪の赦しをもたらせる証拠にもなりました。それで私たちは罪赦されて神様の裁きを免れて、父なる神様との親しい愛の交わりに戻る事ができます。復活はイエス・キリスト様が真の神様である事も証明しました。イエス様の死後についての教えも正しいと保証します。人間に永遠の命が与えられて、人生が意味のあるものになります。

 イエス・キリスト様が近い将来にもう一度この地上に帰って来られる時(再臨)に信仰者は新しい、イエス様の復活の体と同じような永遠の体を受けます。その前に未だ肉体の死を通らなければならない場合があります。しかし、肉体の死は、着替えに比べられます。罪赦された人にとって肉体の死に何の罰もありません。罰はイエス様が取り除いたからです。ですから死を恐れる必要がありません。死の前にある病気や苦しみはキリスト者にとっても嫌で、避けたいものですが、それらの中にもイエス様は共におられますし、平安を与えて下さいます。死の門を通ったら神様の永遠の栄光の世界が開けれます。イエス様を顔と顔を合わせて見る事ができます。

 キリスト者の希望はコロナが早く姿を消す事ではありません。もしかしたらその病気にかかってしまうかもしれません。しかしその中にあっても主イエス様と共に永遠を迎える事が出来ます。

 イエス様の救いの希望はすべての人の為に備えられています。しかし、その希望に預かるために自分の罪を認めて、罪を捨てて、イエス様から赦しを求める必要があります。それは悔い改めです。自分の人生をイエス様に任せる事です。主権を自分から父なる神様に委ねる事です。そうするとイエス様の口から次の言葉があたえられます:「子よ、安心しなさい、あなたの罪が赦されました。」

 主の者になったら、毎日その交わりの中に安心して歩めます。たとい私たちが以前頼りにした経済的なサポートが崩れても、主がその者の地上の必要も満たして下さると約束があります。主は決してその者を見捨てる事がありません。主イエス様は私たちの希望です。

冬から春へ

 例外的に暖かい、雪のない、珍しいフィンランドの冬は違う意味でかわった春に変わりました。家内と一緒にほぼ普通の定年退職者の生活をおくっています。政府が70歳以上の人に家に隔離するように命令しました。外の散歩や必要な時に食料と薬を買う事が許されています。ヘルシンキ首都圏は他のフィンランドから封鎖されていますから、Espoo教会に説教の奉仕にも行けなくなりました。それで4月5日の説教を家で収録して、今Youtubeで見られます。フィンランド語を理解できる方々は次のリンクから見てもよいのです。
https://youtu.be/7SWUVTrxNPc

 フィンランドで異常事態が3月13日に宣言されて、その前まで普通の通りにEspoo Kotikirkko教会で説教したり、ミッションの聖書学院で教えたりしました。今はフィンランドで9人以上の集まりは禁止で、すべての礼拝はインターネットで行われています。祈り会や交わりはズームで行われます。

非常事態の証し

 最近岩井恭三先生の証しをフィンランド語に翻訳しました。彼は軍人で戦争の時に主に中国で鉄道部隊で活躍しました。最終的にその部隊の司令官になりました。戦争の中にキリスト者としてどのように生きる事が出来たか、今の異常事態の中にある私たちに色々ヒントを与えます。彼は戦後21年間徳島県の脇町教会の牧師として働きました。日本語の証しは以下のリンクから読めます。
http://www.pihkala.net/Message/IwaiKyouzouAkashi.htm

 家に閉じこもって、テレワークをする中でよい本を読む最高のチャンスですから是非「イスルン物語」をAmazonから手に入れて下さい。Kindleバーゾンもあります。 https://jeshurun.net

訪問者

 私たちの心は毎日日本に行っています。祈りは日本まで届きます。又メールやSkypeで交わりが出来る事を嬉しく思います。3月に日本から何人かの方々が家を訪れる事を期待していましたが、コロナウィルスでキャンセルになりましたが、2月の終わりにS.バンスカ先生の日本伝道についての「フィンランド人家族がやってきた」という本を日本語に翻訳した田辺経祐さんが来られて、交わって、ミッションの本部を案内する事が出来ました。

学びの質問集

 大分前に全新約聖書の学びの為に質問集を書きました。又それを下手な日本語にも翻訳しましたが、幸いにフィンランドのAlajarviで住んでいる雨森源雄さんがそれを半年にかけて非常に丁寧に訂正し、読みやすく直して下さって、感謝しています。次のHPからダウンロードできます:
http://www.pihkala.net/ManabinoshitsumonJP/IndexShitsumonJp.htm

 個人的な学びや聖書研究会でも用いて頂いたら幸いです。内容を自由に変えたり、カットしたり、付け加えたりする事も自由にできます。

HAT神戸教会

 HAT神戸教会の新しい牧師に吉田徳雄先生が4月の初めから任命されました。北鈴蘭台教会と兼任ですから、HAT神戸の礼拝の時間帯が午後2:30に変わります。J.&H.カリオイネン先生夫妻は7月に帰国する予定で、A.ウオリネン宣教師と北迫伝道師はスタッフとして働き続けます。吉田先生と一緒に開拓の初期に働けた事を懐かしく思います。主の豊かな祝福を教会の皆様の上に毎日祈っています。
http://www.wjelc.or.jp/hatkobe-elc/

家族ニュース

 西宮南教会で働いているパルム一家を含めて私たちの子供や孫たちは今の所コロナにかかった事がありません。

 2月に長女のハンナは50歳の誕生日を向かいました。その次男Alexも18歳になりました。フィンランドの法律でそれは大人になる年齢です。それを温かくお祝いしました。そのお祝いの後は家族に直接会う事が不可能になりました。

 あなたの存在は私たちに大切です。主にある交わりを心から感謝いたします。

イースタの喜びと主の豊かな祝福をあなた様と愛する一人ひとりの上にお祈り致します。

  J. & L. ピヒカラ

サボネン家の子供たちとイースターの飾り