Jorma & Lea Pihkala
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2019のクリスマス


 クリスマスおめでとうございます。

 「わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。」(ヨハネ14:27)「あなたがたは、世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。」(ヨハネ16:33) 

 イエス様がこの世に初めのクリスマスに生まれたのは人々に平安を与えるためでした。しかしその平安がこの世のものと違います。一般の人々は健康、よい人間関係、成功、経済的な裕福、社会の安全などから平安を求めます。それらは皆良いものであっても、心の深い所に平安をもたらせません。イエス様が約束する平安はこれらのよいものを失っても続く本物の安心です。それは全知全能の神様、すべての万物の創造主との平和に基づきます。

 人間と神様の関係を戦争状態にするのは私たちの罪、不信仰、神様に背を向けた自分勝手な生き方です。しかし、神様はこのような私たちを愛し続けておられて、私たちの罪の責任を御子イエス様に背負わせて、その罰を十字架の死によってす償わせて下さって、イエス様の十字架の血潮によって私たちの罪を赦して、ずっと有効な平和条約を結んで下さいました。

 神様に向かって祈りの中に罪を認めて、赦しを求める人は誰でも赦されて、心に状況によらない平安が与えられます。しかし、それは戦いのない生き方をする意味ではありません。色々の困難の中にも主イエス様が何時も共におられて、イエス様の存在に平安をかけていく生き方です。主と共に歩むところに人に対する愛も生まれます。その代表的な実例は12月の初めにアフガニスタンで殉教された中村哲医師です。彼はイエス様に出会って、最も大変な所に生きている人々を身をもって愛し続けました。それを可能にしたのは主が与えられた平安でした。

 もう一つの実例は2008年天に75才で召された岩井静子さんの証しです。その中の一部を引用致します。彼女は岩井従男先生と結婚して、4人の子供を育てて、牧師婦人として教会に奉仕しました。

 「私の育てられた家庭はクリスチヤンホームではありましたが、いろいろの試練の中で苦しい生活をしておりました。戦中戦後の貧しい生活、そのうえ父は、小学校の校長をしている時に校舎が全焼し(その責任を問われ、職を追われたという意味です。昔は、御真影なんて言っていたんですけれども、御真影は守った。そういう事もあったようであります)、その後、膵臓壊死という大病にかかりました。  また、母はカリエスで苦しみ、すぐ下の弟は体育の時間にラグビーをしていて脳内出血をし、その後頭痛に悩まされました。もう一人の弟は小さい時に大やけどをし、中の弟も沢山の借金の返済に親の力を借りねばならず、両親は田舎の生活では工面がつかず、上京して働いて返済するようになりました。

 娘の頃の私は、「神様を信じて来た父母が、どうしてこんなに次々と苦しい所を通らされるのだろうか。神が愛ならばこんな事をなさるはずはない」と父に質問した事があります。その時父は、「神様は私たちの心を清めるために取り扱いなさるのだよ。トンネルの中を通される時は苦しかったり、悲しかったり、辛かったりするけど、神様は祝福を与えて下さる。神様は愛しかなさらないのだよ」と話してくれました。  父母はその試練の中を守られ、私に、神のなさる事は本当にすばらしい。すべての事を益にして下さるのだとはっきり信ずる者として下さいました。

 父は七十歳を超えて牧師となり、感謝しつつ八十八歳の時、天に帰りました。弟も頭痛がいやされて、今はカナダの宣教師として奉仕をし、やけどの弟もいやされて牧師として奉仕をしています。  「私はあなたを助ける」とおっしやる神様は、小さい家庭をも助け祝福して下さいました。今日まで守り助けて下さった神様は、これからも信じ従ってゆく者を必ず守って下さると信じております。

 「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう」(詩篇50:15)。私の聖書の中にはこの御言葉のしおりが、今もはさまれています。

若い牧師の任命

Espoo Kotikirkkoの奉仕

 今年もエスポー家庭教会の説教の奉仕が続きました。来年4年を続いたヨハネの福音書についての説教シリーズを完成しようと思います。教会で今年も赤ちゃんブームが続きました。同時に6名の赤ちゃんの他にもう少し大きくなった子供たちがはしり回っています。赤ちゃんの泣き声は教会の最高の音楽です。 教会は11年前から開拓されて、創立者家族がアメリカにもどって、二人の若い牧師と牧師訓練生や執事チームのりーでで少しづつ成長しています。家内はCSの教師の一人です。 外向きの伝道として地域のイベントにテントを張って、世界観インタビューに多くの方々が答えて、コーヒーを飲みながら福音に接します。

 第36回ヨーロッパ・キリスト者の集い2019

 今年の夏にも集いに参加しました。場所はルマニアのCluj-Napokaと言う古い町でした。テーマはキリスト者の解放についてでした。それはルマニアがちょうど30年前に共産主義から革命で解放された事に因んで選ばれました。特に共産政権の下に迫害を受けたり、殉教された方々を覚えました。ルマニアに教会が他ヨーロッパと違って今も貧しい中に成長しています。海外伝道にも積極的に貢献しています。集いの様子を次のリンクから見られます: https://www.europetsudoi.net

 

国内伝道と翻訳

今もゆっくりしたペースでミッションの地方団体や聖書学院や諸地方教会で奉仕をしています。その他に「イスルイン物語 預言された王 I&II」と言う小説のフィンランド語訳に取り組んで来ました。訂正読みが出来て、今はフィンランドのキリスト教出版社の決定を待っているところです。日本語の本を是非読んで頂きたいのです:   http://jeshurun.net をご覧ください。

新約聖書の諸本の学びの質問集が完成しました。個人的な聖書の学びや聖書研究会で用いて頂いたら幸いです。   http://www.pihkala.net/ManabinoshitsumonJP/IndexShitsumonJp.htm

日本からのお客様

九月の初めに淡路教会の6人の一行がフィンランドに来てミッションの本部と淡路教会堂の建設に支援した諸教会を歩き回って感謝の証しをしました。

出版記念会

フィンランドルーテル宣教会のバンスカ宣教師家族の20年の活動を描く本が日本語に翻訳されて、出版記念会が10月に西宮教会で行われました。著者は故セッポ・バンスカ先生で、翻訳田辺経祐氏、編集は多久和朱実氏で題名は「フィンランド人家族がやってきた、驚きの国日本と宣教20年」  読みたい方々は多久和朱実氏に注文して下さい:   takuwaakemi@gmail.com

家族ニュース

主の憐みによって私(75)も家内(78)も年の割に元気で、子供たちも、孫たちもそれぞれ落ち着いています。一番上の孫Kiviniemi Leo君が高校卒業の国家試験をクリアーして、これからの学びに向かって準備しています。

家内は秋から末っ子のカーリナがリードする教会のコーラスで賛美するようになって、クリスマスコンサートの為に必死に練習して来ました。

 

主イエス・キリスト様のご降誕を心より喜び申し上げます。主の恵みの2020年をお迎え下さい。

  J. & L. ピヒカラ