Jorma & Lea Pihkala
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2011年7月19日


暑中お見舞い申し上げます

 イエスが舟にお乗りになると、弟子たちも従った。 すると、見よ、湖に大暴風が起こって、舟は大波をかぶった。ところが、イエスは眠っておられた。 弟子たちはイエスのみもとに来て、イエスを起こして言った。「主よ。助けてください。私たちはおぼれそうです。」 イエスは言われた。「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。」それから、起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。 人々は驚いてこう言った。「風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」(マタイ8;23-28)

 東日本大震災から復興に向かっている中に、被害に遭われた方々の事を思いながら、恩師の故伊藤栄一先生の戦後間もなくの体験を思い起こしています。津波や台風や地震のような外面的な嵐は人生の意味と苦しみの意味を問う内面的な嵐にも繋がります。あらゆる嵐の中にクリスチャンは「この中に主イエス・キリスト様は私たちに何を語ろうとしておられるか、又どのような新しい使命に私たちを招いておられるか」と聞きます。すべては主の支配にありますから、何も偶然に起こることがありません。ここに伊藤先生の体験を引用させていただきます。

  戦後間もないごろに普通の教会活動の他に日本の各地で伝道集会に招かれて福音を語っていました。ある日曜日の晩に和歌山港から四国に戻るために小さい船に乗りました。当時の天気予報は現在と違ってあまり信用出来なかったのです。それで船は途中で台風に遭いました。小さい船は凄い波で飛んだり沈んだりする有様でした。船長は乗客に生命道具をつける様に命令しました。絶望的な状態だったからです。

  私は、倒れないように、ある階段の手すりを全力で握って立っていました。心の中に祈りの戦いが続きました。自分の救いについて疑いがありませんでした。主イエス様の十字架の血潮によって私の罪が赦されて、天のみ国の栄光に行ける確信がありました。しかし主に向かって心の心配を語りました。

  「主よ。このような大変な時代に私の世話を失ったら家内と幼子の息子と年をとった母がどのように生きて行けるか」と。 主の聖霊様は静かに私の心に語って下さいました。戦争中の中国で海外伝道をしていた私たちを守って下さって、又無事に破壊された日本に戻して下さった主のみ業を思い起こして下さいました。「あなたの地上の人生が今終わっても、私はあなたの妻、息子、母の世話が出来ます」と。 私の心は言葉で表すことの出来ない深い平安に満たされて、口から次の賛美歌が出始めました。


主にあるたみみな みむねにいだかれ、
巣にあるひなにも まさりてやすけし。


みめぐみ満ちたる 主の手にまもられ、
みくにの子らみな そだちてやすけし。


生くるは主のため、死ぬるも主のため、
おそれはうせ去り こころはやすけし。
          (賛美歌II 162)

それと同時に船のキャビンの方からヒステリックな乗客の叫びを聞いて、彼らを助けに行きました。驚いた事には船は沈没しないでなんとか小松島港に辿り着きました。

 嵐の中に主はまず私たちを悔い改めに招きます。自分の今までの人生に神様の御心に逆らった事を認め、主イエス様の十字架のゆえに罪を赦して頂いて、主の恵みの安心出来る所に戻ることです。次に目を主に向けて、主とともに安心出来る所に留まる事です。そして、そこから他の人をも同じ安心出来る所に助ける使命が与えられます。  

 

HAT神戸

 HAT神戸キリスト教会は9月に3年になります。今年は韓国語のグループやケーキ教室などに新しい方々が増えて、HAT神戸の中に認められた感じがします。クリスマス会と6月12日の森祐理様のゴスペルコンサートに小さい会堂が溢れるほど一杯に人々が集まりました。

  まだまだ小さい群れですが、もう既に二人の会員が主の元に召されたから、六甲愛ランドキリスト教会と共同墓地を作る事になりました。キリスト教の墓地は入るところだけではなく、主イエス・キリスト様が再び見える形で再臨する時に、墓から出る時が来ます。イエス様が復活した新しい体を持って、天のみ国に入る事になるからです。

  HAT神戸キリスト教会は来年の3月に正式に西日本福音ルーテル教会の第4種教会に認める手続きの最中です。これからも多くの課題と霊的な戦いが先に待っていますが、主イエス・キリスト様がいつも共におられますから、希望に満ちています。

  今年の初めにHATゴスペルと言う賛美クループがU.ペンドリン師の指導で始まりました。2月に4人の方の転入式と5月に1人の洗礼式が行われました。

 

青谷村

 神戸ルーテル聖書学院の61期生は2月末に卒業して、4月に62期生の入学式が行われました。6月の終わりに二年生の3人が神学校の5名と一緒に卒業しました。

 5月に神学生の厚木さん(65才)が毎日の散歩に六甲山に登った途中で主の元に召されました。同じ日に聖書学院生の一人が最高裁判所から有罪判決を受けて7月に刑務所入りになりました。本人がそこに入る前の証の中に「主の住まい」に行かれる確信が与えられました。主はどんな状況の中にあっても、救われた人と共におられて、刑務所も主の住まいで、そこに主からの使命があります。

 聖書の中に多くの方々が無実であって刑務所に入れられて、そこに主に用いられた記録があります。旧約聖書にヨセフ、新約聖書にパウロはその代表的な例です。私たちの人生は想定外の事で一杯ですが、主が私たちと同じ部屋で住んでおられるなら大丈夫です。

 

 

熱い中でお体にお気をつけて下さい。主の豊かな御祝福を皆様の上に心からお祈り致します

J. & L. ピヒカラ