2025の 夏



   暑  中 お 見 舞 い 申 し 上 げ ま す 


御手の中で すべては変わる賛美にわがゆく道を 導きたまえ あなたの御手の中で』 
                                    (リビングプレイズ)

 今年 1月、私たちが当時の北島教会(後に吉野川教会と改称)で最初の礼拝を行ってからちょうど50年が経ちました。私たちはこの教会の草創期に7年間仕えるこ とができたので、この教会は私たちにとって特別な思い入れがあります。その後、この教会は何人かの宣教師や邦人牧師によって牧会されてきました。現在の牧 師は梶西昭男先生です。

 5月25日には50周年記念式典が行われ、同時 に教会の記念誌が発行されました。ここにその記事の一つを引用致します。加川由紀子様 の証しです。


 
「御手の中で」

 私は、子供の頃からぼんやりと神様の存在を信じるようになり、何も分からずに祈っておりました。成長するにつれ死が恐かったり、自分に自信がなく性格も 嫌になったり、この世の移りゆく価値観が分からなかったりで、本当の神様や真理を求めるようになりました。



 何か宗教に入れば自分が変わり、真理が分かるかも…と、安易な考えから高校生の時、新興宗教に入信しました。が、真理は分からず霧がかかった状態だった ので、4年ほどで脱退しました。その後エホバの証人の訪問で聖書に出会い、この聖書に書かれている神様こそ本当の神様では…と思い、学び始めました。が、 今度は次第に組織に対する疑問が生じたり、イエス様の十字架の死が理解できず、悶々とするようになりました。また、聖書の教えを守ろうと自分の力で努力す ればする程、反対に自分の心の醜さや愛のなさを見せつけられました。外側はつくろっても内面が少しも変わって行かない自分に嫌気がさし、心に重荷を背負っ た感じでした。

 そんな時、フィンランドの宣教団体によって始められ14年程経っていた吉野川ルーテルキリスト教会へと導かれたのです。「イエスは言われた。わたしは道 であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」(ヨハネ14:6)この御言葉により信仰が与えられ、イエ ス様は神様であり、自分の力ではどうにもならないこの罪人を救うために、十字架で死んで罪を贖って下さったとわかりました。それは、多くの方々によるお導 きや祈りによるものだと、後でわかりました。

 私が探し求めていたと思っていた神様は、私以上にこの者を捜していて下さり、私の内に入り愛を注ぎ、本当の自由と喜びを与え、御手の中ですべてを賛美に 変えて下さったのです。しかも、信仰を土台とした家庭を築きたいという願いにも応えてくださり、夫と当時4歳と1歳の子供とー緒に洗礼の恵みに与りまし た。それから35年、日々の歩みには様々な試練や心配事もあり、神様に不平をつぶやいたり落胆したり、自己中心になって周りに悪臭を放ったりしてきまし た。が、全てのことは、私の傲慢を砕き、訓練し、整えて、より神様に信頼するためであったと、後で気付かされています。
 私に立ててくださっている神様のご計画に期待しつつ、これからも置かれた所で神様に信頼して歩ませていただきたいです。

   神はみここ ろのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。(ピリ 2:13)




イースターから夏へ
  日本の猛暑の中に皆様はいかがでしょうか。熱中症にくれぐれも注意して下さい。フィンランドの夏は6月は涼しくて雨も多かったで すが7月は記録的に暑かったです。フィンランドとして珍しく30℃以上の日々は3週間も続きました。
 
 ここ数週間、日本から何人かの親しい友人の訃報の知らせが届きました。同様に、ここフィンランドでも多くの友人が重い病気にかかっています。それは、私 たちの人生の有限性と、イエス様に信頼するすべての人がイエス様と対面できる喜びを思い起こさせるものです。

ハイライト
 春と夏のハイライトは、4月に行われたミッションの聖書学院主催のキリスト教弁証論セミナーでした。このセミナーでは、キリスト教 における人間像について深く扱われました。5月にはPorvooで行われた二日間の宗教改革記念集会にレアと共に参加することができました。

 6月のハイライトは、KeuruuのIK学院で行われた3つの教会の合同サマーキャンプでした。参加者は100人を超え、その半分は子どもたちでした。 テーマは聖書の知恵文学でありました。箴言は分かりやすい概観を与えてくれ、コヘルトの言葉(伝道者の書)の中の有名な「空しい又は空の空」という言葉が 「霧や煙」とも訳されることに基づいた視点を与えてくれました。この本のメッセージは、ヤコブの手紙の言葉に要約出来ます:
  あなたがたには、明日のことは分かりません。あなたがたのいのちとは、どのようなものでしょうか。あなたがたは、しばらくの間現れて、それで消えてしまう 霧です。あなたがたはむしろ、「主のみこころであれば、私たちは生きて、このこと、あるいは、あのことをしよう」と言うべきです。(ヤコブ4:14- 15)



 7月、私たちはここリュッティラで「聖書、リバイバル、宣教」をテーマにしたミッションの大会を三日間祝いました。雨にもかかわらず、13,000人が 参加しました。フィンランド全土から集まった多くの友人たちと出会い、神様の御言葉の鋭い教えを聞くことができたのは喜びでした。また、8月から日本に赴 任する新しい宣教師T&Aウィンター夫妻と3人の子どもたちを祝福できたことは、特別な喜びでした。


東 ヘルシンキ教会


7月、東ヘルシンキ教会の集会所である文化セン ター・ストアが夏休みの間閉鎖されたため、私たちはエスポーにある母教会の礼拝に出席しました。8月3日、東ヘルシンキで再び活動が再開されます。8月3 日(日)には13時からストア広場で野外コンサートも開かれます。日本から、ヨーロッパツアー中のゴスペルミュージシャン、神山チヨ様とミサ様が出演します。



家 族のニュース


 6月の始めに、長男の上の息子と4人の教会に通 う若者の高校を卒業式を祝うことが出来ました。7月にはミッション本部で15歳の青年のための二週間の堅信礼キャンプの後で信仰告白をした事をお祝いがあ りました。その中に次男の長男もいました。



 春を本部の聖書学院の弁証科で過ごした長女の上の息子は、夏も引き続き奉仕チームに参加しました。全部で6人の孫が夏の間ミッションの本部で奉仕した り、様々なキャンプに参加したりしました。フィンランドで大学の勉強中のパルム家 の2人の子供は、2週間日本にいる両親を訪ねている事も嬉しいです。

 レアと一緒に年を取るということは、歩く速度が遅くなるということに顕著に表れています。それ以外の点では、私たちは年齢の割に健康でいることが神様の 恵みです。


 
友情、支援、執り成し、励ましに心から感謝します! 皆様は私たちにとってとても大切な存在です!

主 の豊かな祝福をあなたの上にありますようにお祈り致します

  J. & L. ピヒカラ

Jorma & Lea Pihkala
Punkankuja 6 as 4
12310 Ryttyla, Finland
メール:jormapihkala@gmail.com
HP: www.pihkala.net
電話 +358-45-1857 511